2015年12月28日月曜日

不妊治療の助成金増額のうれしい知らせ

新聞ネットでの情報です。

厚生労働省は、不妊治療の助成制度を拡充することを決め、治療1回目の助成上限額を2倍にするとともに、無精子症などでの男性不妊への助成制度も新設する。早ければ来年1月下旬から実施する。
拡充の対象は、体外受精でないと妊娠が難しい夫婦。現在は原則として、不妊治療1回の上限額は15万円で通算6回まで助成を受けられるが、1回目の上限額を30万円とする。
夫が無精子症などの場合、精巣を切開し精子を採取する必要があり、さらに30万~50万円程度かかる。この手術を受ける場合は、新たに上限15万円(TESEなど)を助成する。
体外受精の1回目の助成が30万円に増額され、精巣精子回収(TESE)にも助成が新設されることはよい知らせですね。
われわれも、できるだけ1回で皆さんが妊娠できるようにがんばっていきたいと思います。
TESEも当クリニックでは、市川先生が診察の上で、日帰り手術もおこなっています。
また、来年もがんばりますよ~~~。

2015年12月26日土曜日

クリニックの紹介雑誌が届きました!

主婦の友社からの、「妊活スタートBOOK」(赤ちゃんが欲しいClinic2016)が、2015年年末も押し迫った12月26日に届きました。
この中で、当クリニックも掲載されていますのでご紹介いたします。
私の写真は職員からは、「自然な感じでOKです」との評価を受けました。
一方、前腕のむだ毛処理をしておいた方がよかったかしら、、、。

内容は、クリニック紹介の規定があり自由にはできないのですが、妊娠10,000例突破、ベストドクターJAPAN認定、JISART加入施設、ISO9001取得、など当クリニックの特徴をお伝えできるように作りました。皆さんも是非ご覧になってください。
アンチエイジングは年明けから、もっと積極的に取り組んでいきたいと思います。

2015年は、クリニックの移転という大きなイベントがありました。
新しく、広くなったクリニックで、より皆さんによい生殖医療を届けたいと思います。
年明け、2月には電子カルテ導入の予定にあり、スタッフも準備にがんばっています。

1年間、ありがとうございました。
皆様には、来年がよいお年であることをお祈りしています。



2015年12月17日木曜日

栄養相談を増枠しました。是非ご利用ください。

皆さんにお知らせです。
現在、高橋ウイメンズクリニックでは、糖尿病傾向、糖代謝異常、高血圧、肥満のかたに、栄養相談をおこなっております。主に水曜日で、月一回土曜日をおこなっていました。

しかし最近、栄養相談を必要とする方が増加し、従来の予約枠では対応できなくなってきましたので、隔週、木曜日の枠を増やしました。今までよりも容易に予約が取れるようになりました。
是非ご利用ください。

まずは3回受けて頂きます。
栄養相談の目的は、「減量」のみではなく、「リバウンドしない」事が目的なのです。
したがって、3回の栄養相談で終了ではなく、その後も1~2ヶ月に1回ずつ、維持・確認のために相談を受けて頂くことをお勧めしています。

方法は、糖質制限です。

パン、麺類、ご飯、イモ、パスタ、春雨、などは、避けた方がよいでしょう。バナナ、リンゴ、カボチャ、蜂蜜、なども少なくしましょう。

肉、油、魚、野菜、などはいくら食べてもよいのですよ。

栄養相談で配布しているパンフレットです。


2015年12月15日火曜日

他院で3回胚移植不可だった方の妊娠例

先日、前医で3回採卵するも、受精障害・分割ストップで胚移植できなかった反復不成功の方が、妊娠して卒業されました。ご参考に紹介致します。
30歳代後半。糖尿病の診断がついていましたが、食事療法のみで血糖はコントロールされていたとのことでした。
当クリニックで再度、糖負荷試験(75gGTT)をおこなったところ、この時点では境界型糖尿病パターンでした。
AMH=1.8 と40歳以上の卵巣年齢。
卵子の質をよくする目的で、メトグルコを使用開始。
HMGアンタゴニスト法で、しっかりと排卵誘発し、15個採卵。2個新鮮胚胚移植し、妊娠。胚盤胞は5個保存。

この方は体重増加があり、栄養相談で減量も行い、メトグルコも使用しました。
採卵直前にはリバウンドもありましたが、減量、メトグルコ使用などは、糖代謝異常や肥満があり、卵子の状態がよくない方には有効な対策と考えています。
当クリニックでは、体重増加のある方には、積極的に糖負荷試験をおこない、以上のある方にはインスリンの効果を上げるメトグルコの使用をお勧めしています。
しかし、やはり体重増加のある方は減量も大切なのです。


乳がん治療後の皆さんへの応援!(負けないで)

最近は乳がん手術後の不妊治療の方が増加しているように感じます。
乳がんは女性で最も多いがんですので、皆さんも乳がん検診は是非受けておいてください。

今回は、乳がん治療(手術後)の方の最近2ヶ月での妊娠例をご紹介致します。

1)30歳代後半 乳房部分切除、薬物療法、放射線療法後
 AMH=0.1と卵巣機能はかなり低下。
 乳がん治療薬でもあるレトロゾール+HMG注射で排卵誘発し、3個採卵、1個移植し、初回の体外受精で妊娠、卒業。

2)30歳代後半 乳房全摘出 薬物療法後
 AMH=6.85 と卵巣機能はOK   HSG後に、自然妊娠し、卒業。

3)30歳代前半  乳房全摘出 放射線療法後
 AMH=7.9 と卵巣機能はOK
乳がん治療薬でもあるレトロゾール+HMG注射で排卵誘発し、7個採卵、1個移植し、初回の体外受精で妊娠、卒業。

4)40歳代 乳房全摘出 薬物療法 放射線治療後
 AMH=0.15 と卵巣機能は低下  HSG、子宮鏡で、粘膜下子宮筋腫を発見
 子宮鏡下子宮筋腫摘出術後、翌月に自然妊娠。しかし初期流産。

この妊娠例でもわかるように、乳がん手術後の方がたくさん通院されています。

皆さんには、30歳前半でも乳がん検診を受けることをまず第一にお勧め致します。

乳がん手術後であっても、通常の不妊治療を受けて頂いて結構なのです。
もちろん、妊娠してもよい、との主治医の先生の許可が必要ですが、手術などでしっかりと治療できた場合には、皆さん妊娠/出産に挑戦してもよいのですよ。
また、すでに多くの方が挑戦しているのです。
これも、早期発見が重要ですね。皆さん、しっかりと乳がん検診(子宮がん検診も)を受けてください。

なお、乳がん治療後は、「排卵誘発剤を使用するとホルモンが上昇して、乳がんの再発を助長するのではないか」と心配される方がいますが、心配いりません。
そもそも排卵誘発は、せいぜい1~2週間程度です。一方、妊娠すると何ヶ月もホルモンが上昇している状況です。妊娠、出産を希望する方には、排卵誘発剤の影響は全く無視できる量なのです。
排卵誘発剤を心配するよりも、早く妊娠、出産された方が、むしろその後のリスクも低下するとも考えられます。

2015年12月13日日曜日

アシストワンが新しくなりました!



今回、12月より、アシストワンの内包のパッケージが新しくなりました。高用量のマルチビタミン製剤であるアシストワンは、添加物を極力少なくしたために、1回1回分を単包にしたのです。しかし、小さなピンホールなどができると、空気中の水分を吸い取って、徐々に黒色に変色してしまします。
このような事が4~5万包に1包の割合で変色がおこったのですが、今回、内包を強化しました。これで、より皆さんが使いやすくなるようになることを私は切望しています。
製品情報も更新して、同等のビタミンをとる場合の添加物の比較図も作成しました。
 
 
アシストワン


アシストワンに含まれるビタミン類を、大手製薬会社の市販ビタミン製品で採ろうとすると、添加物が20倍以上になってしますのです。健康のためのサプリメントが、添加物を大量に採ることになってしまっては、何のためのサプリメントかわからないですね。
アシストワンの更新されたホームページも是非ご覧ください。
細川さんと小浦さんのブログも情報満載ですよ。
さて、今回はめいっぱいの宣伝になってしまいました。
最後に、私も健康維持の目的で、1日1包毎日飲んでます。(しつこいぞ~~~)









ケトン体と生殖医療(宗田先生の出版記念)

先日、尊敬する市原の宗田哲男先生(私のお手本となる先生なのです)と一緒に食事を致しました。宗田先生、いつもお声をかけて頂きありがとうございます。新クリニックの開院記念パーティーでも、ご挨拶を頂いていたのですね。

先月、宗田先生が「ケトン体が人類を救う     糖質制限でなぜ健康になるのか」という本を、出版されました。これはすごい本ですよ。
糖質制限ではケトン体が出るのですが、今までケトン体は検出されてはいけない悪者だったのです。しかし、産婦人科ならでわの、赤ちゃんのケトン体が高いことを明らかにしたところからの出発で、むしろケトン体は好ましいものであり、ケトン体を恐れる必要はないことが明らかになったのです。
この中では、糖質制限により不妊治療の方の卵子の質もよくなった例も紹介されています。
私もアンチエイジングの面から、カロリー制限の意義も勉強していました。しかし、今後はカロリー制限ではなく、「糖質制限が重要」であることがわかりました。今後は当クリニックでも、今まで以上に積極的に糖質制限を勧めていきたいと思います。管理栄養士の白井さんにも、より詳しく説明して頂けるようにお願いしておきますね。
糖質制限に興味のある方は、宗田先生を検索してみてください。実際に、本も現在すごい人気なのです。私も早速サインをして頂きました。皆さんも是非読んでみてください。当クリニックでも待合室においておきます。


2015年忘年会

昨日、クリニックの忘年会を開催しました。
今年はクリニックの移転という大きなイベントがありましたが、クリニック職員の頑張りと関係者の協力も得て、大きなトラブルもなく完遂できたことに、ほっとしています。職員のみんな、ご苦労様でした。

私は、もうかぶり物はしないつもりでいたのですが、結局サンタの帽子をかぶることになったのですね。アルコールは弱いのに、今回は飲み過ぎました。終わる頃には単なる泥酔のオヤジ化してしまったようです。
さて、今回の移転で、施設も新しく広くなりました。また藤田先生、熊耳先生も診療に参加してくださり、様々なことをおこなえる環境は整ってきたと思います。
来年の抱負ですが、診療のデータもとりつつ、生殖医療の質をしっかりと高めていけるようにしたいと思います。
皆さん、今年もありがとうございました。
来年もよろしくお願い申し上げます。

2015年12月9日水曜日

11月の妊娠数ご報告(2015年)

今年も12月に入り、もうすぐ2015年も終わろうとしています。クリニック内にもクリスマスソングが流れ、師走を感じる季節ですね。
皆さんお変わりありませんでしょうか。
さて、2015年11月の妊娠数の報告です。

2015年 11月の妊娠数 73例 

ART妊娠    48例    (内訳:  IVF 18例  ICSI 7例    凍結胚移植 23例) 

 AIH妊娠    11例    

その他一般不妊治療   14例  (タイミング、クロミフェンなど) 

10月までの妊娠数は834例です。

今は移転後の新しい環境にあった方法を様々試行錯誤している状況です。電子カルテの導入も、今年度中におこなえるように準備中です。導入できれば診察後の処置や会計待ちの時間が大幅に短縮できればよいなと、考えています。

2015年12月2日水曜日

12月20日 ジネコ妊活セミナーで講演します!

ブログの更新が3週間も空いてしまいました。皆さんお元気でしたでしょうか。
新クリニックに移転したあの真夏の日からもう4ヶ月が過ぎ、今年ももう終わろうとしています。
クリニックの中でも、クリスマスメロディーが流れていて、気持ちは急かされているようです。
私はというと、新しいパソコンにまだなれずに、ブログも簡単には書けずに、あっという間に3週間も空いてしまったのです。
この間、クリニック周辺でも動きは少しずつはあったのですね。またご報告致します。

まずは、皆さんにすぐにお知らせしなくてはならない告知です。

12月20日に「ジネコ」主催の妊活セミナーが東京でおこなわれるのですが、

今回は私が指名されて、行うことになりました。

 
最近の話題の不妊治療などをご紹介したいと思います。
年末で皆さんお忙しいとは思いますが、よろしければご参加ください。