2015年12月28日月曜日

不妊治療の助成金増額のうれしい知らせ

新聞ネットでの情報です。

厚生労働省は、不妊治療の助成制度を拡充することを決め、治療1回目の助成上限額を2倍にするとともに、無精子症などでの男性不妊への助成制度も新設する。早ければ来年1月下旬から実施する。
拡充の対象は、体外受精でないと妊娠が難しい夫婦。現在は原則として、不妊治療1回の上限額は15万円で通算6回まで助成を受けられるが、1回目の上限額を30万円とする。
夫が無精子症などの場合、精巣を切開し精子を採取する必要があり、さらに30万~50万円程度かかる。この手術を受ける場合は、新たに上限15万円(TESEなど)を助成する。
体外受精の1回目の助成が30万円に増額され、精巣精子回収(TESE)にも助成が新設されることはよい知らせですね。
われわれも、できるだけ1回で皆さんが妊娠できるようにがんばっていきたいと思います。
TESEも当クリニックでは、市川先生が診察の上で、日帰り手術もおこなっています。
また、来年もがんばりますよ~~~。

2015年12月26日土曜日

クリニックの紹介雑誌が届きました!

主婦の友社からの、「妊活スタートBOOK」(赤ちゃんが欲しいClinic2016)が、2015年年末も押し迫った12月26日に届きました。
この中で、当クリニックも掲載されていますのでご紹介いたします。
私の写真は職員からは、「自然な感じでOKです」との評価を受けました。
一方、前腕のむだ毛処理をしておいた方がよかったかしら、、、。

内容は、クリニック紹介の規定があり自由にはできないのですが、妊娠10,000例突破、ベストドクターJAPAN認定、JISART加入施設、ISO9001取得、など当クリニックの特徴をお伝えできるように作りました。皆さんも是非ご覧になってください。
アンチエイジングは年明けから、もっと積極的に取り組んでいきたいと思います。

2015年は、クリニックの移転という大きなイベントがありました。
新しく、広くなったクリニックで、より皆さんによい生殖医療を届けたいと思います。
年明け、2月には電子カルテ導入の予定にあり、スタッフも準備にがんばっています。

1年間、ありがとうございました。
皆様には、来年がよいお年であることをお祈りしています。



2015年12月17日木曜日

栄養相談を増枠しました。是非ご利用ください。

皆さんにお知らせです。
現在、高橋ウイメンズクリニックでは、糖尿病傾向、糖代謝異常、高血圧、肥満のかたに、栄養相談をおこなっております。主に水曜日で、月一回土曜日をおこなっていました。

しかし最近、栄養相談を必要とする方が増加し、従来の予約枠では対応できなくなってきましたので、隔週、木曜日の枠を増やしました。今までよりも容易に予約が取れるようになりました。
是非ご利用ください。

まずは3回受けて頂きます。
栄養相談の目的は、「減量」のみではなく、「リバウンドしない」事が目的なのです。
したがって、3回の栄養相談で終了ではなく、その後も1~2ヶ月に1回ずつ、維持・確認のために相談を受けて頂くことをお勧めしています。

方法は、糖質制限です。

パン、麺類、ご飯、イモ、パスタ、春雨、などは、避けた方がよいでしょう。バナナ、リンゴ、カボチャ、蜂蜜、なども少なくしましょう。

肉、油、魚、野菜、などはいくら食べてもよいのですよ。

栄養相談で配布しているパンフレットです。


2015年12月15日火曜日

他院で3回胚移植不可だった方の妊娠例

先日、前医で3回採卵するも、受精障害・分割ストップで胚移植できなかった反復不成功の方が、妊娠して卒業されました。ご参考に紹介致します。
30歳代後半。糖尿病の診断がついていましたが、食事療法のみで血糖はコントロールされていたとのことでした。
当クリニックで再度、糖負荷試験(75gGTT)をおこなったところ、この時点では境界型糖尿病パターンでした。
AMH=1.8 と40歳以上の卵巣年齢。
卵子の質をよくする目的で、メトグルコを使用開始。
HMGアンタゴニスト法で、しっかりと排卵誘発し、15個採卵。2個新鮮胚胚移植し、妊娠。胚盤胞は5個保存。

この方は体重増加があり、栄養相談で減量も行い、メトグルコも使用しました。
採卵直前にはリバウンドもありましたが、減量、メトグルコ使用などは、糖代謝異常や肥満があり、卵子の状態がよくない方には有効な対策と考えています。
当クリニックでは、体重増加のある方には、積極的に糖負荷試験をおこない、以上のある方にはインスリンの効果を上げるメトグルコの使用をお勧めしています。
しかし、やはり体重増加のある方は減量も大切なのです。


乳がん治療後の皆さんへの応援!(負けないで)

最近は乳がん手術後の不妊治療の方が増加しているように感じます。
乳がんは女性で最も多いがんですので、皆さんも乳がん検診は是非受けておいてください。

今回は、乳がん治療(手術後)の方の最近2ヶ月での妊娠例をご紹介致します。

1)30歳代後半 乳房部分切除、薬物療法、放射線療法後
 AMH=0.1と卵巣機能はかなり低下。
 乳がん治療薬でもあるレトロゾール+HMG注射で排卵誘発し、3個採卵、1個移植し、初回の体外受精で妊娠、卒業。

2)30歳代後半 乳房全摘出 薬物療法後
 AMH=6.85 と卵巣機能はOK   HSG後に、自然妊娠し、卒業。

3)30歳代前半  乳房全摘出 放射線療法後
 AMH=7.9 と卵巣機能はOK
乳がん治療薬でもあるレトロゾール+HMG注射で排卵誘発し、7個採卵、1個移植し、初回の体外受精で妊娠、卒業。

4)40歳代 乳房全摘出 薬物療法 放射線治療後
 AMH=0.15 と卵巣機能は低下  HSG、子宮鏡で、粘膜下子宮筋腫を発見
 子宮鏡下子宮筋腫摘出術後、翌月に自然妊娠。しかし初期流産。

この妊娠例でもわかるように、乳がん手術後の方がたくさん通院されています。

皆さんには、30歳前半でも乳がん検診を受けることをまず第一にお勧め致します。

乳がん手術後であっても、通常の不妊治療を受けて頂いて結構なのです。
もちろん、妊娠してもよい、との主治医の先生の許可が必要ですが、手術などでしっかりと治療できた場合には、皆さん妊娠/出産に挑戦してもよいのですよ。
また、すでに多くの方が挑戦しているのです。
これも、早期発見が重要ですね。皆さん、しっかりと乳がん検診(子宮がん検診も)を受けてください。

なお、乳がん治療後は、「排卵誘発剤を使用するとホルモンが上昇して、乳がんの再発を助長するのではないか」と心配される方がいますが、心配いりません。
そもそも排卵誘発は、せいぜい1~2週間程度です。一方、妊娠すると何ヶ月もホルモンが上昇している状況です。妊娠、出産を希望する方には、排卵誘発剤の影響は全く無視できる量なのです。
排卵誘発剤を心配するよりも、早く妊娠、出産された方が、むしろその後のリスクも低下するとも考えられます。

2015年12月13日日曜日

アシストワンが新しくなりました!



今回、12月より、アシストワンの内包のパッケージが新しくなりました。高用量のマルチビタミン製剤であるアシストワンは、添加物を極力少なくしたために、1回1回分を単包にしたのです。しかし、小さなピンホールなどができると、空気中の水分を吸い取って、徐々に黒色に変色してしまします。
このような事が4~5万包に1包の割合で変色がおこったのですが、今回、内包を強化しました。これで、より皆さんが使いやすくなるようになることを私は切望しています。
製品情報も更新して、同等のビタミンをとる場合の添加物の比較図も作成しました。
 
 
アシストワン


アシストワンに含まれるビタミン類を、大手製薬会社の市販ビタミン製品で採ろうとすると、添加物が20倍以上になってしますのです。健康のためのサプリメントが、添加物を大量に採ることになってしまっては、何のためのサプリメントかわからないですね。
アシストワンの更新されたホームページも是非ご覧ください。
細川さんと小浦さんのブログも情報満載ですよ。
さて、今回はめいっぱいの宣伝になってしまいました。
最後に、私も健康維持の目的で、1日1包毎日飲んでます。(しつこいぞ~~~)









ケトン体と生殖医療(宗田先生の出版記念)

先日、尊敬する市原の宗田哲男先生(私のお手本となる先生なのです)と一緒に食事を致しました。宗田先生、いつもお声をかけて頂きありがとうございます。新クリニックの開院記念パーティーでも、ご挨拶を頂いていたのですね。

先月、宗田先生が「ケトン体が人類を救う     糖質制限でなぜ健康になるのか」という本を、出版されました。これはすごい本ですよ。
糖質制限ではケトン体が出るのですが、今までケトン体は検出されてはいけない悪者だったのです。しかし、産婦人科ならでわの、赤ちゃんのケトン体が高いことを明らかにしたところからの出発で、むしろケトン体は好ましいものであり、ケトン体を恐れる必要はないことが明らかになったのです。
この中では、糖質制限により不妊治療の方の卵子の質もよくなった例も紹介されています。
私もアンチエイジングの面から、カロリー制限の意義も勉強していました。しかし、今後はカロリー制限ではなく、「糖質制限が重要」であることがわかりました。今後は当クリニックでも、今まで以上に積極的に糖質制限を勧めていきたいと思います。管理栄養士の白井さんにも、より詳しく説明して頂けるようにお願いしておきますね。
糖質制限に興味のある方は、宗田先生を検索してみてください。実際に、本も現在すごい人気なのです。私も早速サインをして頂きました。皆さんも是非読んでみてください。当クリニックでも待合室においておきます。


2015年忘年会

昨日、クリニックの忘年会を開催しました。
今年はクリニックの移転という大きなイベントがありましたが、クリニック職員の頑張りと関係者の協力も得て、大きなトラブルもなく完遂できたことに、ほっとしています。職員のみんな、ご苦労様でした。

私は、もうかぶり物はしないつもりでいたのですが、結局サンタの帽子をかぶることになったのですね。アルコールは弱いのに、今回は飲み過ぎました。終わる頃には単なる泥酔のオヤジ化してしまったようです。
さて、今回の移転で、施設も新しく広くなりました。また藤田先生、熊耳先生も診療に参加してくださり、様々なことをおこなえる環境は整ってきたと思います。
来年の抱負ですが、診療のデータもとりつつ、生殖医療の質をしっかりと高めていけるようにしたいと思います。
皆さん、今年もありがとうございました。
来年もよろしくお願い申し上げます。

2015年12月9日水曜日

11月の妊娠数ご報告(2015年)

今年も12月に入り、もうすぐ2015年も終わろうとしています。クリニック内にもクリスマスソングが流れ、師走を感じる季節ですね。
皆さんお変わりありませんでしょうか。
さて、2015年11月の妊娠数の報告です。

2015年 11月の妊娠数 73例 

ART妊娠    48例    (内訳:  IVF 18例  ICSI 7例    凍結胚移植 23例) 

 AIH妊娠    11例    

その他一般不妊治療   14例  (タイミング、クロミフェンなど) 

10月までの妊娠数は834例です。

今は移転後の新しい環境にあった方法を様々試行錯誤している状況です。電子カルテの導入も、今年度中におこなえるように準備中です。導入できれば診察後の処置や会計待ちの時間が大幅に短縮できればよいなと、考えています。

2015年12月2日水曜日

12月20日 ジネコ妊活セミナーで講演します!

ブログの更新が3週間も空いてしまいました。皆さんお元気でしたでしょうか。
新クリニックに移転したあの真夏の日からもう4ヶ月が過ぎ、今年ももう終わろうとしています。
クリニックの中でも、クリスマスメロディーが流れていて、気持ちは急かされているようです。
私はというと、新しいパソコンにまだなれずに、ブログも簡単には書けずに、あっという間に3週間も空いてしまったのです。
この間、クリニック周辺でも動きは少しずつはあったのですね。またご報告致します。

まずは、皆さんにすぐにお知らせしなくてはならない告知です。

12月20日に「ジネコ」主催の妊活セミナーが東京でおこなわれるのですが、

今回は私が指名されて、行うことになりました。

 
最近の話題の不妊治療などをご紹介したいと思います。
年末で皆さんお忙しいとは思いますが、よろしければご参加ください。

2015年11月10日火曜日

「赤ちゃんが欲しい」2016年冬号で、セカンドオピニオンのページを担当しました!

10年来の継続している役割なののですが、雑誌「赤ちゃんが欲しい」のセカンドオピニオンを、2016年冬号で担当しました。
表紙に出る企画ではないのですが、年間4回程度、セカンドオピニオンの質問にお答えしているのです。その中から、編集の方が、いくつかの問答を選んで、雑誌に掲載するので、私の回答のいくつかは年に2回ほど掲載されるのです。
今回は、ご主人が性交渉をうまく行えない悩み、卵巣機能が低下して卵子がなかなかとれない方、44歳で不妊治療をする意味があるか悩む方、などに対しての回答が掲載されました。
皆さんも、最新の2016年冬号を是非お読み下さい。
多くの方が、様々な悩みをお持ちなのですね。
少しでもこのような方が少なくなるように、がんばる意欲がわき上がります。
また、皆さんが実際に妊娠されると、私も心からうれしいのですね。そして、また活力がみなぎってくるのです。皆さんの妊娠は、本当に私の喜びなのですね。
皆さんと、また一緒にがんばって行きましょう。

2015年11月5日木曜日

10月の妊娠数(2015年)

新クリニック移転後3ヶ月が経過しました。
皆さんお変わりありませんでしょうか。
移転時は、真夏だったのですが、もう年末に向けての季節となりました。
今日は、尊敬するお二人の一流の先輩の先生方(埼玉のN先生、市原のM先生)と食事をしましたが、67歳以上のお二人ですが、新病院の開院や新書の発刊など、まだまだエネルギッシュな診療をおこなっており、エネルギーを頂けますね。
最近、移転後の落ち着きがありやや疲れを感じていましたが、このような先輩のおこなっている事を見ると非常の元気づけられます。まだまだがんばらねば、お二人についていけない。
一流の先生方との交流も私の重要なエネルギー源なのです。

さて、2015年10月の妊娠数の報告です。

2015年 10月の妊娠数 75例 

ART妊娠    53例    (内訳:  IVF 15例  ICSI 3例    凍結胚移植 35例) 

 AIH妊娠    14例    

その他一般不妊治療   8例  (タイミング、クロミフェンなど) 

10月までの妊娠数は761例です。

まだまだ満足いける成績ではありません。今の環境に慣れて、今まで以上の成績をしっかりと出して、皆さんによりよい成績をお示しできるようにがんばりますよ~。
アンチエイジングの検討も新環境でそろそろ始めましょう。

2015年10月20日火曜日

抗精子抗体陽性での自然妊娠例

先日、抗精子抗体(精子不動化抗体)が陽性でも、自然妊娠された方がいらっしゃいました。
当クリニックでも数人いらっしゃるのですが、今回はSI50(精子不動化抗体の抗体価を示す)が6.8と、そこそこ高い方の妊娠でした。(抗体価はSI50≧10は、高抗体価とされます)
年齢は30歳代前半で、体外受精も1回受けていました。
精子不動化抗体が陽性の方には、基本的に体外受精を勧めるのですが、抗体価が10未満の場合には、人工授精なども数回しても良さそうですね。

尚、抗精子抗体の検査には、定性試験(SIV値)と、定量試験(SI50)のように抗体価の定量試験があります。
定性試験で「強陽性」と出ても、抗体価が高いことを示してはいません。単に「陽性」といっているのです。抗体価を調べるには、SI50の定量試験で確認して下さい。

精子不動化抗体の第一人者である、柴原先生(現:兵庫医科大学 産婦人科教授)の論文では、

1)精子不動化試験では、およそ2~3%の女性が抗体を持っている。

2)ヒューナーテストと精子不動化抗体陽性群では
  SI50が10以上の高抗体価群は10人全員がヒューナーテストが異常でしたが、
  SI50が10以下の低抗体価群では、21人中14人(66.7%)がヒューナーテスト異常だった。
(ヒューナーテストが正常でも、精子不動化抗体が陽性の方はいるのですね)

3)したがって、SI50が10以下の群で性交渉(あるいはAIH)での妊娠が望める可能性がある。

今回の例は、柴原先生の論文を支持する1例ですね。
ちなみに柴原先生は私と同年代で、私も虎の門病院時代に抗精子抗体を検討した縁で、お付き合いさせて頂きました。最近は学会の理事も歴任されてあまり会えませんが、さすが、改めてその研究の意義に感心しました。もちろん、人格もすこぶる良く、話の突っ込みも鋭いため、私はいつもいじられる側なのです。

2015年10月12日月曜日

ドクターズファイルへの口コミ投稿の御礼

以前、8月にドクターズ・ファイルの取材を受けたことをご報告しましたが、本日どうなっているか、そのHPを覗いてみました。
なんと、3名の方が、口コミを投稿して下さいました。さあやさん、ねこさん、ちゅおずさん、ありがとうございます。
「良い口コミ限定」という、私からの無茶な要望に良くお応え頂き、お気遣い頂き心より感謝申し上げます。ご期待に沿えるよう、今後もまたがんばります。
http://doctorsfile.jp/

以下、ドクターズファイルからそのまま引用です。
さあやさん [2015/09/07 08:51:17 投稿]
昨年より通院している者です。高橋先生は、私のささいな質問でも、専門的な見解をもって的確に答えてくださるので、大変信頼しております。ブログでは、クリニックでの妊娠・出産例、治療例、および学会内容の報告などがアップされており、大変研究熱心だと思います。治療中、不安になることがあっても、気になることや質問をスタッフの方に話すと、丁寧に答えてくださり、大変心強いです。
ねこさん [2015/09/03 16:16:01 投稿]
通院している者です。高橋先生はとても丁寧な診察で親身に話を聞いて下さいます。診察時に質問しそびれてしまった事も、掲示板に投稿すれば後日必ず答えて下さっています。クリニックが移転し、清潔感と開放的のある所で前向きに治療に取り組めています。スタッフの皆さんもとても優しく親切です。
ちゃおずさん [2015/08/31 11:43:51 投稿]
現在通院中です。移転してとてもきれいになりました。スタッフも丁寧ですし待合も広いので、ゆったりとした気持ちで治療を受けることができます。忙しさから目を合わさない医者もいますが、こちらの先生はとても気さくでにこやかなので安心感があります。

生殖バイオロジー東京シンポジウム参加報告(特に着床について)

本日(10月12日)、生殖バイオプロジー東京シンポジウムに参加してきました。


今回は、着床についての特別講演がありました。とてもおもしろかったですよ。
ただ、今回最もうれしかったのは、お会いした知り合いのある先生が、「高橋先生!スマートになったね~。運動しているの?外人みたいに見えたよ~」と言ってくれたことでした。

もっと言って~~~!! 何度も言って~~~!

最大限のお褒めの言葉でした。次回はもう少し派手な格好で参加しようかな!
実際には、運動はしていません。しかし、移転して広くなったクリニック内はダッシュしています。胚移植の度にダッシュしていますので、1日10本を超えることもあります。移転の気苦労??と、自分のためでもあるお付き合いでの昼食はサラダ(主に豚しゃぶサラダが多い:肉も食べるのです)などもあり、移転前後で5kg痩せたのです。現在ちょうど80kgを上下しています。アンチエイジングでは、運動と食事管理が最も信頼の置けるツートップなのですね。

さて、私のことにはあまり興味はないと思いますので、勉強してきたことをご報告いたします。

 

着床でのシンポジウムは、英ウイメンズの塩谷先生の講演が特におもしろかったですね。さすがです。
子宮内膜は、胚の着床には、準備をする刺激が必要である、との事なのです。
実際には、自然では性交渉があり、受精、着床前に、射精された精液の刺激があり、また受精後には卵管内で受精した胚の刺激があり、子宮内膜の着床能力が上昇する、との事なのです。
したがって、2段階移植やSEET法は、前もって子宮内に入れた初期胚や培養液が刺激となって、その後の胚盤胞の着床率が上昇する、との事でした。実際に、胚盤胞1個の移植よりも、SEET法での胚盤胞1個の移植の方が妊娠率が上昇するとのデータでした。
ただ、SEET法では、前もって胚を培養した培養液を凍結保存しておく必要があるので、いきなりは難しいですね。当クリニックでは、2回以上の反復不成功の方には、2段階移植をおこなっていますので、これはキャンセルや前もっての準備もなく、同じ理論は対応できています。白血球の子宮内注入や、HCG子宮内注入法も、これら同じような意義があるのですね。

また、今回初めて聞いた情報としては、通常の体外受精の、採卵前や胚移植前に、性交渉や人工授精をおこなっても、精子が体内に注入されて、それが刺激になり、子宮内膜の着床能力が上昇するのだそうです。これは驚きました。
やはり、性交渉はどんどん持った方が良いのですね。以前から、当クリニックでも、「体外受精周期でも禁欲期間は短い方が良いのです」とお話ししてきましたが、これは主に精液の質からの話でした。しかし、今回は、子宮内膜の着床能力の面からも、性交渉はどんどん持った方が良いのですね。
早速、反復不成功の方への対策のパンフレットを改定しました。
もちろん、最も大切なのは、胚の状態を良くすることですが、
反復不成功の方には、採卵前の性交渉や人工授精の推奨、2段階移植の積極的な施行を試してみましょう。

また、IVF大阪の福田先生からは、子宮内に粘液が貯留する、重症の卵管水腫や、帝王切開瘢痕症候群の方には、積極的に子宮頸管拡張術を頻回におこなうことで、貯留が改善するとの報告もありました。これも当クリニックでも積極的におこなっていきたいと思います。

2015年10月10日土曜日

Face Book閉鎖のお知らせ

今回、皆様に、高橋ウイメンズクリニックのFace Bookの閉鎖について、お知らせ致します。

昨年より運用してまいりました、高橋ウイメンズクリニックのFace Bookにつきまして、諸事情により、閉鎖することとなりました。短い間でしたが、ご利用ありがとうございました。

今後は、高橋ウイメンズクリニックのホームページ、掲示板、院長のブログに注力し、今まで以上に内容を充実させていく予定です。今後もよろしくお願い申し上げます。

            高橋ウイメンズクリニック  院長  高橋敬一

2015年10月9日金曜日

2015年9月の妊娠数:1ヶ月のご無沙汰でした!

前回のブログ投稿から、1ヶ月が空いてしまいました。
パソコンを新しくしようとしているのですが、どうもうまく移行できないのです。
ホームページでも募集しているのですが、パソコン、ネットなどに詳しい方はいらっしゃいませんでしょうかね~~~。是非お手伝いをお願いしたいものです。

さて、9月の妊娠数をご報告いたします。

2015年 9月の妊娠数 93例 

ART妊娠    69例    (内訳:  IVF 29例  ICSI 2例    凍結胚移植 38例) 

 AIH妊娠    12例    

その他一般不妊治療   12例  (タイミング、クロミフェンなど) 

7月までの妊娠数は686例です。

今回は、前回の8月の倍の妊娠数となりました。8月は移転直後の影響で妊娠数も少なかったのですが、本来の妊娠数に戻ってきたようです。しかし、来院者数も増加しているので、従来と同等では、まだ以前と同等とも言えません。
今の環境に慣れて、今まで以上の成績をしっかりと出して、皆さんによりよい成績をお示しできるようにがんばります。

2015年9月11日金曜日

卵管水腫硬化療法後の、凍結胚移植での心拍確認例

先日、重症の卵管水腫があった方に、卵管水腫硬化療法をおこない、その後の凍結胚盤胞移植で心拍を確認できた例がありましたので、ご紹介致します。
30歳代前半の方で、左卵管水腫、右卵管周囲癒着があり、体外受精となりました。
左卵管水腫は3cm×2cmであり、超音波検査でも確認される重症の卵管水腫でした。
採卵周期では3個の胚盤胞が得られました。
1回目は妊娠せず、2回目は妊娠するもごく早期の流産に終わりました。
御本人と相談し、卵管水腫硬化療法を行うこととなりました。
卵管水腫の内容液を吸引後、アルコールを注入し10分間維持して卵管水腫を固定しました。
その後は、卵管水腫は徐々に縮小し、最後の胚の移植時には超音波検査では確認できないまでになりました。
この凍結胚盤胞胚移植で妊娠し、先日胎児心拍が確認されたのです。

この例では、
1)超音波検査でみえる卵管水腫は重症の卵管水腫と考えられる。
2)重症の卵管水腫があると、体外受精でも妊娠率(着床率)が、1/2~1/3に低下する。
3)卵管水腫を解除するには、腹腔鏡手術での卵管切除、卵管水腫開口術、卵管切断、卵管クリッピング、などがある。
4)最近では、腹腔鏡手術の代わりに、卵管硬化療法が報告されている。ただし、根本的な治療ではなく、あくまで代替療法であり再発例もある。しかし、腹腔鏡手術が困難な例などには十分考慮に値する治療法である。
などが、言えると思います。
また、最近、漠然とした着床障害が気になる方からしばしば質問されるのですが、着床障害の検査としては、子宮鏡による子宮内膜ポリ-プや粘膜下筋腫、子宮内膜癒着などの確認や、子宮卵管造影検査や超音波での重症の卵管水腫の確認が重要なのですね。

2015年9月7日月曜日

2015年8月の妊娠数

新クリニックへの引っ越し後1ヶ月が経ちました。
徐々に落ち着きつつありますが、まだまだ細かい調整は続いています。

さて8月の妊娠数をご報告いたします。
引っ越しに伴い、体外受精も後半から本格的に開始したので、妊娠数は少ないものとなりました。
今後は徐々にペースを上げていきたいと思います。

2015年 8月の妊娠数 41例 

ART妊娠    14例    (内訳:  IVF 1例  ICSI 1例    凍結胚移植 12例) 

 AIH妊娠    9例    

その他一般不妊治療   8例  (タイミング、クロミフェンなど) 

7月までの妊娠数は593例です。

今回は、8月の体外受精の結果判定は9月に入ってからなので、体外受精、顕微授精とも1例の妊娠数でした。しかし、人工授精やその他の一般不妊治療での妊娠数は、他の月と同等以上の妊娠数でありました。




2015年9月6日日曜日

腸閉塞で、5回の開腹手術後の妊娠、出産例

腸閉塞(イレウス)で、5回の開腹手術を受けていた方が、体外受精で妊娠、出産された方がいらしたので、ご紹介致します。
30代後半の方で、過去に腸閉塞で5回の開腹手術を受けていました。
腹腔内はかなりの癒着が考えられるため、御本人と相談し、体外受精を行いました。
11個採卵し、2個胚移植し妊娠、無事、経膣分娩で出産されました。
今回のように、腹腔内に癒着がある場合には、体外受精は非常に有効なのですね。
ただし、癒着があると、採卵時に感染をおこしやすく、妊娠しても、妊娠中に腸閉塞を再発することもあり得るのです。この方は幸いにも、妊娠中に腸閉塞の再発はありませんでした。
また、もし帝王切開になると、癒着のために、腸の損傷もおこりやすく、帝王切開後の腸閉塞の再発もおこりやすいのです。
この方は非常にスムーズな経過をたどった幸運な例でした。
このような方がひとりでも多くなるように、また我々もがんばって行きたいです。