2012年3月1日木曜日

クルーガーテストの信頼性?

精子の精密な形態検査をクルーガーテストと言います。通常は、クルーガーテストでの精子正常形態率は15%以上だとされることが多いようです。3%未満だと、受精率が低くなるので、顕微授精を考慮する必要があるとされます。
しかし、これは絶対的なもではありません。ある方には、採卵日のクルーガーテストで1.1%でしたので、顕微授精をお勧めしました。しかし、最初なので、ご夫妻は通常の体外受精をご希望し、実際に6個中5個が受精分割し、妊娠に至りました。
精子はかなりばらつくものであり、ましてや採卵日でない時の精子のクルーガーテストを参考に顕微授精をするかどうかを決めることは出来ません。
またクルーガーテストが悪くても、卵子や精子数に余裕があれば、スプリット(体外受精と顕微授精を半々ずつおこなう)などを試しても良いと思います。
精子も卵子も、人間の体もいつも一定ではないのです。検査で決めつけずに可能性をよく考えて対策を進めてみては如何でしょうか。

0 件のコメント :

コメントを投稿