2016年4月27日水曜日

AMH 新バージョンの導入

高橋ウイメンズクリニックでは、4月より、卵巣年齢をはかる、AMH(アンチミューラリアンホルモン)の検査方法が、新しくなりました。

特徴の一つ目は、
従来は、AMHは0.1までが測定可能でしたが、新しいAMH測定では、AMHを0.02まで測定可能です。したがって、AMH<0.1の方でも、もう少し詳しくはかれるようになったのです。
AMH<0.1の方は、再度新しい方法でAMHを測定してみてもよいかもしれませんね。

特徴の二つ目は、
今までよりも、ばらつきが少なくなったのです。
以前のAMHは、20%程度のばらつきがあったのですが、新バージ
ョンでは、ばらつきが10%以下に収まっているようです

特徴の三つ目は、
従来のAMH法との、検査の値は大きな差がないことです。
従来法よりも、新バージョンは、15~20%低くなるようですが、40歳のAMHの値が、2.0と1.8程度の差であり、大きな差ではありません。したがって以前のAMH値とそのままの数字で比較することも可能だと言うことです。

体外受精との兼ね合いでは、体外受精時の採卵数と強く関連致します。
しっかりと排卵誘発をおこなった場合には、
AMHが、   6 くらいだと 20~30個の採卵数
         4 くらいだと 10~20個ぐらい
         2 くらいだと 平均10個弱 ぐらいの採卵数が、平均的に見込めると考えられます。
     


生殖医療専門医 私も更新しました!

藤田先生の生殖医療専門医の資格取得のご報告を致しましたが、本日は私も更新時期でした。先日、更新の資格証が届きましたの、私の事も皆さんにご報告致します。

しかし、
藤田先生に写真を撮影して頂きました。どうも笑顔が作れませんね~。
この次には、20テイクぐらいの表情で撮影して、髪の毛も整えて、前腕のむだ毛も処理して、歯が見えるように微笑んで、、、、、、、、、、、、シャツも派手目にして、バックダンサーもつけて、って、何を報告したいのか、全くわかりませんね。

2016年4月25日月曜日

藤田真紀先生 生殖医療専門医 認定!!

藤田真紀先生が、この度、生殖医療専門医の認定を受けました。
これは結構難しいとされる専門医資格の一つなのです。
私、高橋も一応持っていますが、初期のどさくさに紛れてとった資格と、どんどん難しくなっている時期に認定された資格は価値が違うかも、、、、、(価値は同じと信じたい!)
当クリニックでは、診療をお手伝い頂いている、産婦人科の生水(しょうず)教授、泌尿器科の市川教授、高橋に加わり、4人目の資格ホルダーです。
千葉県では、産婦人科、泌尿器科含めて21名、産婦人科では14名のみの認定者です。がんばっているでしょう。
日本生殖医学会のホームページhttp://www.jsrm.or.jp/index.htmlの生殖医療専門医の項目の認定者一覧でも確認できます。

藤田先生!
これからの不妊治療、今まで以上によろしくお願い致します。

無糖・低糖質キャンデーの入荷

皆さん!
待合室でお待ちの皆さんに、受付カウンターにキャンデーを設置してまいりました。
しかし、この度、糖質ダイエットを推進する立場から、キャンデーも、無糖/低カロリーの商品を導入しました。
砂糖不使用のアメをご用意しました。
皆さんも一度その味を体験してみて下さい。
実は私もまだ味わっていないのです。明日、試してみよ~っと。

 

 

新人歓迎会

先日の土曜日に、当クリニックの新人歓迎会をおこないました。
今回は、移転後初めての新人歓迎会です。新人も今までになく多かったのです。
新しい風は、新たな可能性を感じさせますね。(決して、今までの方が古い風だと言っているのではありませんよ。念のため)
私は今回も、酒に弱い自分のペースを忘れて、オーバーペースの飲酒となりました。
みんなから、「院長、大丈夫ですか?」と心配され、「大丈夫です!履いて(吐いて)ますよ~~」と応えていました。
この後、多くの職員が、私抜きで2次会を11時頃までおこなっていましたとさ。じゃんじゃん。

2016年4月13日水曜日

2015年の確定妊娠数

このところ、クリニック内の様々な改善/変更をしていて、ブログが少なくなっていました。
少し遅くなりましたが、2015年の妊娠数を再確認しましたのでご報告致します。
2015年 妊娠者数  921例  
     内訳は  AIH妊娠                 152 例
           AIH以外の一般不妊治療妊娠    209 例

           ART妊娠      660例  (IVF新鮮胚移植妊娠   196 例
                             ICSI新鮮胚移植妊娠    81 例
                             凍結胚移植妊娠      382 例

妊娠数1,000例まで、もう少しですね。今年は何とか到達したいな~。みんなでがんばるぞ~。
約2/3は、ARTによる妊娠ですが、AIH、一般不妊治療でも妊娠する方も少なくありませんね。
当クリニックでは、ARTのみではなく、少しでも妊娠する可能性を上げるために、卵管造影検査やタイミング、AIHも併用しています。
ARTでの妊娠は、凍結胚移植(多くが胚盤胞移植)が、半数以上の妊娠数を占めています。今後も凍結胚移植は増えていくでしょう。

2016年4月3日日曜日

WOW dishの講習会参加報告

4月3日、浅田レディースクリニック(名古屋)での、WOWディッシュという、新しい体外受精の培養容器の講習会に参加してきました。
体外受精の分野は、今でもどんどん進歩しているのです。
今回は、胚を培養するにも、1個1個よりも、ある程度まとめて培養した方が、良い胚ができるというものでした。胚を観察するには、1個1個分けて培養する方が観察しやすいので、最近までは1個1個の個別培養が主流でした。しかしWOWディッシュという新しい容器を使うと、個別培養とまとめる培養が同時にできるというものなので。これにより、また良い胚の率が高くなるという情報でした。多くの方が様々な工夫を考えているのですね。



 今回は主に胚培養士向けの講習会でしたが、いくつかの医療機関からは医師も参加していました。このような講習会を開催するのは、とても準備が大変だと思うのですが、浅田先生ありがとう後ございました。
 


ケトン体の勉強会(糖質制限)に行ってきました!

先日、東京で「ケトン体が人類を救う」著者の宗田哲男先生(千葉県市原市 産婦人科医)の講演会に参加して参りました。
やはり、健康のためには糖質制限が重要ですね。
講演内容を要約すると、
1)人間は、本来は肉食だった。
2)血糖を上げるのは、糖質(炭水化物)である。
3)脂肪は血糖を上げない。
4)インスリンは肥満ホルモンであり、インスリンは少ない方がよい。
5)ケトン体は悪者ではなく、重要なエネルギー源である。
6)赤ちゃんは、糖よりも脂肪・ケトン体をエネルギー源としている。
7)脳も糖の利用よりも、ケトン体の利用の方がよい。
8)食事は、MEC食(ミート;肉、エッグ;卵、チーズ)が推奨される。
9)糖質制限することで、減量、体調の改善、妊娠能力の改善が期待できる。
10)妊娠中も、赤ちゃんも、糖質制限をすることで良い環境が得られる。
などでした。
150人以上のたくさんの方が、熱心に聞き入っていました。



不妊症にも、糖質制限が良いと私は考えています。
良い卵子を得るためには、糖質(炭水化物)をできるだけ少なくして、肉、魚、野菜、チーズ、などのタンパク質や脂肪をとって頂く方がよいですよ。脂肪も問題ありませんよ。
具体的な食事内容は、肉、魚、豆腐類、チーズなど、タンパク質や脂肪を十分とって下さい。量はお好きなだけとって良いのです。どうしてもご飯などの炭水化物を欲しいときには、最後に(少し)食べるようにしましょう。
ダイエット効果も抜群です。お肌もきれいになりますよ。聞くとところによると、バストアップ効果もあるそうです。(この辺は、不妊症とはあまり関係ありませんが、、、興味がわくでしょう?)

皆さん、若くいるためには糖質制限を致しましょう!
私もせっせと糖質制限するぞ~



エンブリオロジスト(培養士)の資格証届きました!

1か月ぶりのブログ更新です。
先日、当クリニックの胚培養士(エンブリオロジスト)が、臨床エンブリオロジスト学会の、「臨床エンブリオロジスト」の資格試験に合格し、その認定証が届きました。
胚培養士(エンブリオロジスト)の資格は、現在、2つの学会が資格試験をおこなっています。
一つは、今回彼が認定された「臨床エンブリオロジスト学会」のエンブリオロジスト資格、もう一つは「日本卵子学会」の胚培養士資格です。
胚培養士(エンブリオロジスト)資格はまだ国家資格ではなく、学会が資格認定しています。臨床エンブリオロジスト学会は、おもに卵子を取り扱っていた技師が中心に設立し、実技を重視しています。一方、日本卵子学会の前身は日本哺乳動物卵子学会であり、畜産を含めて卵子の研究者が集まって設立され、主に知識を中心とする学会というところでしょうか。
彼は、すでに卵子学会の胚培養士資格を持っていましたが、今回エンブリオロジスト資格も取り、両学会の資格保持者となったのです。一般的には、どちらかの資格を持っていれば、胚培養士(エンブリオロジスト)とされると思います。
待合室に資格証を掲示していますので、皆さんもぜひ見て下さい。


 今後も、皆さんからの卵子を大切にしっかり育ててね~!