2016年12月31日土曜日

2017年にむけて。

2016年もあと1時間足らずで終わり、2017年が始まります。
今年は妊娠1,000例を初めて達成できた年でもあり、数字的には前年を越えて、一歩進めた年であり、スタッフ全員に感謝したいと思います。
一方、それだからかもしれませんが、妊娠に至らなかった方々のカルテを見ていると、むしろその事が気にかかり、もっと出来たことがあるのではないかと考えてしまいます。
このブログでは、わかりやすくするために数字を頻繁に出していますが、決して数のみを追求しているのではなく、 やはり1人1人の事を考えて、少しでもその方が妊娠に近づけるように、今後もその方に合った治療法を提案できるようにしていきたいと思います。
 今年もありがとうございました。
また、来年も皆さんと一緒にがんばって、1人でも多くの方と妊娠の喜びを共有できることを目指したいと思います。
来年もよろしくお願い致します。


「妊活スタートBOOK 2017」(主婦の友社)が送られてきました。
高橋ウイメンズクリニックも68~69ページに載っていますので、是非見て下さい。
私も他の先生方のクリニックの実績を見て、非常に参考になります。
当クリニックの頑張り、良いところ、一方で、まだまだ他の先生方から学ぶべき事もたくさんあることも分かりますね。



























年末年始で、ビル全体の空調の刷新工事をおこなっています。
年明けからは、待合室でも、より快適な環境をお届けできると思います。
しかし、重要なのは、診療の中身ですね。
来年もよろしくお願い致します。

前医でICSI、2回胚移植後、ポリープ切除、自然妊娠卒業の例

長い紹介の表題となりました。
この方を紹介する理由は、2つあります。
1)ISCIを受けるほどの方でも、自然妊娠する可能性があると言うこと
2)着床障害の検査として、子宮鏡は重要であると言うこと

30才前半の方で、前医で4個採卵、3個ICSI、2個初期胚凍結、後日1個ずつ、2回融解移植するも妊娠せず。転居にて当クリニック受診しました。
 子宮卵管造影検査後に2回のAIHをおこないました。
AIH時の総運動精子数は、1回目は220万、2回目は750万でした。この2回の精子では、通常はICSIが必要な状態です。
その後の子宮鏡再検査で10×6mmの子宮内膜ポリープを認めました。




















 この方には、子宮内膜ポリープ切除術を日帰りでおこないました。
そして、術後2回目の生理の排卵周期で自然妊娠、卒業されたのです。

 この方での教訓は、
1)卵管が正常ならば、ICSIが必要な精子の状態でも、いつも同じ状態ではないので、自然妊娠、AIHで妊娠する可能性があり、日頃の性交渉も無駄ではなく、どんどん持つべきであると言うこと
 2)したがって、ICSIが必要でも、卵管造影検査も無意味ではなく、少しでも妊娠する可能性を追求するならば、HSGは必要である事
3)着床障害の検査としては、子宮鏡は非常に重要な検査であること

人間は常に同じ状態、ではないので、今回のようにしっかりと検査をして、可能性を広く持てるように治療を進めることも必要なことを確認できた妊娠例でした。


2016年12月28日水曜日

生殖医療専門医講習会報告(2016.12)その3 精子 編

Ⅲ) 顕微授精で生まれた男児の精子の正常について

ベルギーの大学から調査検査が発表されました。
18~22才のICSIで生まれた男児 54人

結果ICSIで生まれた男性の精子は、濃度、総精子数、運動率が、通常男性の半分程度だった。
WHOの定義では異常所見を示す人は2倍ぐらい多いのですが、顕微授精で生まれた子供が、自然妊娠する可能性は十分あり、全員が顕微授精を必要とするものではありませんでした。






















Ⅳ) 生殖免疫
 精子不動化抗体

不妊原因不明の13%の女性に、精子不動か抗体を認める。
 一般的には、全不妊患者の2.6%程度に認めます。(40人に1人程度)
抗体価は、SI50値で判断しますが、定性検査のSIVでは強さは分かりません。
抗体価SI50値は変動します。

 SI50値    低値<10  中等値10前後  高値 常に>10

AIH妊娠率  7/25(28%)  5/38(13%)    0/29(0%)   

IVFET     3/11(27%)  17/31(54%)  10/27(37%)

SI50値が、10程度以下ならば、タイミングやAIHをしても良さそうですね。
常に10以上ならば、体外受精を勧めましょう。

妊娠周期のSI50値

         妊娠数    SI50値
自然妊娠     3      2.9 
AIH        12      10.8
IVF         30       66

精子不動化抗体は、精子の透明帯への結合を阻害する。



生殖医療従事者講習会参加報告(2016.12)その2 生殖遺伝 編

生殖医療専門医、講習会 報告その2 (着床前診断)


Ⅱ)生殖遺伝 編
 着床前診断に関する講習が多くを占めました。

ある不妊治療専門クリニックが、国内では一般患者に行うことができないはずの「着床前遺伝子スクリーニング(受精卵検査、PGS)」を行っていたため、日本生殖医学会は11月に、院長の生殖医療専門医資格を取り消す決定をしました。
現状では、まだ一般患者に着床前遺伝子スクリーニング(PGS)は認められていないのに、一部施設で行われていることへの危機感からか、今回再確認の意味もあって、講習された面もあるでしょう。

「着床前診断」の日本産婦人科学会の見解(H27年6月改訂)
・適応:
原則として重篤な遺伝性疾患児を出産する可能性のある、遺伝子変異ならびに染色体異常を補因する場合
但し、均衡型染色体構造異常に起因すると考えられる習慣流産(反復流産を含む)も対象。

・PGS(スクリーニング)の禁止:
診断する遺伝情報は、疾患の発症に関わる遺伝子・染色体の遺伝学的情報に限られ、スクリーニングを目的としない。目的以外の診断情報については原則として解析または開示しない。

 つまり、現状ではお二人のどちらかに、遺伝子変異か染色体異常がない場合には、着床前診断をしてはいけない、というのが、医学会の指針です。
PGSスクリーニングは、まだ、明確に禁止されている、のですね。
ただし、学会は何もしているのではなく 、高齢の方へのスクリーニングが有用かどうかの治験を進めているところです。少しでも早期に結果が出ることを皆望んでいますが、今は学会のルールを遵守する必要があるのですね。

なお、着床前診断を行うには、遺伝専門医によるカウンセリングが必須なのです。

PGD(着床前診断)
検査対象:特定の遺伝子変異
       特定の染色体不均衡型構造異常
対象者 :遺伝病(単一遺伝子病)
      染色体転座保因者の習慣流産
検査目的:特定の遺伝病の罹患卵や特定の不均衡型の染色体転座卵を除くため

 PGS(着床前スクリーニング) 
検査対象:全染色体の異数性(数的異常)
対象者:基本的に不特定(年齢や習慣流産を想定)
検査目的:すべての染色体の異数性(数的異常卵)を除くため

検査方法は、最近は、マイクロアレイ法から、次世代シーケンサーに移行しつつあります。
これで、かなり感度の向上と、スピードアップが出来るようになっているそうです。
ただし、問題点としては、感度が良すぎるために、微少の染色体の欠失や過剰が見つかったときに、それが問題なのかどうかがまだ分かっていないので、どうするかが決まっていないそうです。
また、胚には、モザイクの細胞がかなり混ざっているので、そのまま正常の子供が生まれることは良くあるのですが、モザイクが見つかったとき(30~70%に認めると報告されています)に、一概に異常とは言えず、正常に生まれる胚も異常として良いのかが決まっていないようです。

PGS(着床前スクリーニング)は、これまでは
・通常の不妊患者にPGSを実施する有用性は示されていない。
・高齢不妊女性、受精障害、着床障害、習慣流産では、有用かもしれない。
・4~8細胞からのFISH法では診断精度に限界がある。
というまとめのようです。

最近のPGSでは、
・マイクロアレイ法で、胚盤胞を使用しておこなうと、妊娠率が20%程度上昇する。
   (0%が100%になるのではありません)
・マイクロアレイ法よりも、次世代シ-ケンサーでは5%程度妊娠率が上昇する。流産率は、共に2%程度と、流産はかなり減るようです。


生殖医療従事者講習会参加報告(2016.12)その1 総論編

23日、天皇誕生日に、生殖医療従事者講習会に参加してきました。
生殖医療専門医向けの講習会であり、生殖医学会が、専門医に守って欲しいことなども話されます。現時点での生殖医学会の姿勢を提示しているので、皆さんにもご紹介致します。

 今回は①総論と倫理、②生殖遺伝と生殖免疫 などでした。






















Ⅰ)生殖医療総論
 最近の変化としては、日本では凍結周期が増えてきており、採卵周期あたりでの妊娠率や出産率の計算が、実態に合わなくなってきているので、単純に比較できなくなってきています。
 世界的には、顕微授精と体外受精は、32%対68%なので、およそ2/3が顕微授精になっているようです。講習会では、顕微授精の適応をしっかりと守るならば、このくらいの数字になるだろうとの話でした。
日本では、25~45才でのART周期数は、100人あたり2.5回の周期でした。これはかなり多いという印象ですが、皆さんは如何ですか?
2010年のデータからの推定として、ARTで一人生まれるための費用は、平均197万円と約200万円かかる計算でした。43才でおよそ1000万円、44才でおよそ2000万円、45才以上では5000万円を超える計算となっています。妊娠の成績からは、42才から43才ぐらいに壁を感じていたのですが、コスト面からもその感覚を指示する数字です。

世界的にも、ARTは増加しているのですが、やはり年齢の壁が依然として存在するのですね。われわれの年齢への挑戦は不可避なものでしょうが、早い時期に妊娠・出産へのアプローチを勧めることも同時に進める必要があるのでしょう。
次回は、生殖遺伝編です。








サンディエゴのHANABUSA IVFクリニックを訪問してきました。

この度、英ウイメンズクリニックの塩谷先生のご厚意により、アメリカ、サンディエゴのHanabusa IVFクリニックを訪問してきました。
サンディエゴは、アメリカ西海岸の最南端にあり、温暖で、非常に美しく、きれいな街でした。
院長は、Lyndon Chan医師で、非常に気さくで、親切、優秀そうな(絶対優秀だと思いますが、初対面の方なので)医師でした。さすが、塩谷先生が信頼を寄せる医師だなと感じます。
クリニックは、丘の上にあり、景色も抜群です。規模は診察室が二つで、コンパクトにまとまったクリニックでしたが、今後、より業務を拡大する予定とのことでした。
以前、塩谷先生は覚えているかどうか分かりませんが、うちの胚培養士も研修に受け入れてくれるとのお話も頂いていたので、研修に行ってもらおうかしら、、、、
着床前診断は、ニューヨークなど東海岸では、むしろまだ多くはないそうですが、西海岸の患者さん達は、新しいことにチャレンジする傾向が比較的高いそうで、結構行われているとのことでした。

どうです?
一応、まじめそうに写っているでしょう。
英語でジョークを言えないので、こんな表情になるのです。
ともかく、常に、必殺「微笑み返し」!!

下に写るは、モリタさん??
もはや自分でも表現のしようがなく、ノーコメント!
後ろに写るは、寝そべって休んでいる野生のアザラシ?さん達です。
アメリカってすごいな~。って驚くところが的外れか?
だって、ホテルから歩いて5分のこんな居住地の近くにアザラシ?さん達が寝そっべているのですよ。
アメリカってすごいな~!























自己注射DVD完成しました!

HPのリニューアル、体外受精DVDのリニューアルを契機に、今回、自己注射のDVDを作成致しました。
今回、看護師さんががんばって下さり、自分のおなかを提供してくれて、自己注射を実演してくれたのです。自己注射をお考えの方は、是非視聴してみて下さい。お貸し出し致します。
また、1月中旬をメドに、ネットでも視聴できるように作業中です。これは当クリニックを受診して、カルテ番号をお持ちの方を対象にしています。準備が整いましたらば再度お知らせ致します。

自己注射には、アンプル、バイアル、ペンタイプの3種類があります。
アンプルは、容器がすべてガラス製で、容器の上部を割って開けます。
バイアルは、容器の栓がゴム製です。
今回のDVDは、アンプルとバイアルのタイプのDVDで、お貸し出し致します。スマホでの視聴が不都合な方にはDVDをお貸し出し致します。

ペンタイプのDVDは、ゴナールFを採用していますが、これはすでに会社が製作した既存のDVDがありますので、お申し出下さればお渡し可能です。
ペンタイプは、インスリン注射と同様に、専用の注射筒にFSH製剤が入っており、注射針もより細く、痛みもほとんどありません。実際には、インスリン注射は小学生でも自己注射しています。恐がりの方はペンタイプがよいかもしれません。一方、ペンタイプは、細い針にも費用がかかっているので、アンプル、バイアルよりも、3倍ぐらいのコストがかかります。



新しいIVFのDVD完成しました!

当クリニックの体外受精のDVDを使用して5年以上経ちました。
途中、新しくコピーをして、ケースも新しくしたのですが、新クリニックに移転して、内容も変わってきたので、移転後の新クリニックでの体外受精のDVDを作成致しました。

この度、新作のDVDが完成致しましたので、年明けより本格的にお貸し出し可能になります。
内容は、なんと!私が!説明をしております。
なにしろ、原稿なしで話していますので、話している内容に関してはあまりこだわらないで下さい。
詳しくは、パンフレットをお読み頂いた方がよいと思います。
まずは、画像でのイメージを持って頂ければ幸いです。
当クリニックで体外受精を受ける方は、必ず見ておいて下さいね。他施設で受けていても、見ておいて頂くことをお勧め致します。
なお、すでに当クリニックで体外受精を受けている方が、「笑えるかもしれない」との期待で視聴することは、ご希望の方にはお貸し出し致しますが、あまりお勧め致しません。なにしろ原稿なしでのぶっつけ本番でしたので、笑いのネタを入れる余裕は全くありませんでしたから、、、、
しかし、興味のある方は是非借りて見て下さい。ホラー映画がお好きな方には、是非お勧めかも、、、
信じるか信じないかはあなた次第、、、








2016年12月23日金曜日

2016年 妊娠1,000例 達成記念忘年会

先日、 2016年 年間 妊娠1,000例 達成 記念忘年会を開催できました! 

12月に入り、年間妊娠数1,000例が間近に迫っていたのですが、1日妊娠10例の日もあり、年間妊娠1,000例を達成できました。12月の忘年会に間に合うように、目標を達成できて、職員全員で1,000例達成をお祝いできたのです。良かった~。

1999年に高橋ウイメンズクリニックを開業して、初めての大台です。
職員の皆さん、1年間、ありがとうございました。
妊娠数は、この 10年間ほど900例前後で頭打ちでした。以前の施設でおこなえる診察数や体外受精の数の限界もあったのですが、新施設に引っ越して、2年目の年に大台に到達したのです。
一方、この10年間は、妊娠数は横ばいでしたが、妊娠の中身は徐々に変化し、一般不妊治療での妊娠から、体外受精などのART(生殖補助医療)での妊娠が増えてきたのです。
また、そのARTの中身も、顕微授精の適応が半数以上になり、さらに、この2年ぐらいでは、凍結胚での妊娠例が急速に増加してきているのです。
 ARTも、どんどん複雑になってきている部分と、シンプルになってきている部分が混在していますが、有益な技術を今後も皆さんに提供できるよう、また来年もがんばっていきましょう!




















今年はカニ会席でした。
来年もがんばっていカニ~と!

年の納めがこれでは来年が思いやられる~~。
行く末が不安だ~~!



アシストワン(高濃度マルチビタミン) アンケート開始しました!

アシストワン(高濃度マルチビタミン)の使用経験のアンケートを開始致しました。

アシストワンを開発して2年が経過しました。この間、より強度の強い、パッケージへの変更などをおこなってきましたが、アシストワンを、よりよく改善すること、また、アシストワンの効果の確認、新しい使用法などの参考にさせて頂ければと思います。
高橋ウイメンズクリニックにて、2箱以上購入の長期使用の方に、アンケート調査用紙を配布させて頂いております。
お応え頂いた方には、御礼として(QUOカード500円分)を進呈致します。
また、ブログに採用させて頂いた場合には、QUOカード3,000円分を進呈致します。
是非ご協力のほどお願い申し上げます。


2016年12月22日木曜日

12月、2回目の妊娠10例以上(12例)でました!

予想外でしたが、12月に2回目の妊娠10例以上がでました。
先日の月曜日に、、妊娠者が12例に到達したのです。
明日で今年の診療も終了ですが、少し前向きの気持ちで今年を終われそうです。
一方で、妊娠される方が多いときには、妊娠されない方がいると、逆に際立って気になってしまうのですね。
私の気持ちとしては、全員が妊娠しないと本当にホッ、とはしないのでしょう。
現実的には難しいとは思うのですが、やはりそれに少しでも近づけるように、また来年もがんばります。



2016年12月21日水曜日

HPに動画をアップ!皆さん見て頂けましたでしょうか?

前回の投稿から10日ほど経ってしまいました。
年も押しせまり、いろいろお忙しいことと存じます。
皆様お変わりありませんでしょうか?

私は、年末にホームページの刷新、動画撮影、新しい体外受精用のDVD作成、自己注射のDVD作成、不妊治療の本の執筆・作成(掲示板での皆さんの質問にお応えして)、JISARTの更新審査、などが重なり、ブログの更新が出来ずにいました。
徐々に、それぞれが完了してきましたので、皆さんにご報告、ご紹介致します。

第一弾:ホームページに動画をアップしました!(初の試みです!)

①「院内のご紹介」は、「初めての方へ」または「クリニック案内」のページにあります。
URLは次のごとくです。    https://youtu.be/v1faDY1ZLho
原稿なしで撮影した割には、がんばっていると思いますが如何でしょうか?
ただし、笑いをとれるような余裕はありませんでした。
ここがまた未熟ですね~。職員から、また、何を目指しているのか分からない、と言われそう。





②私の「不妊治療への想い」は、「クリニックについて」の中の「院長紹介」のページにあります。
URLは、次のごとくです。  https://youtu.be/mpX74gyhSZk

いや~~。まじめに話してしまって、笑いのとれるところが全くありませんね。反省!反省!









③体外受精室(培養室)、「クリーンルームのご紹介」も、動画にしました。
 クリーンルームの中は、なかなか見ることが少ないと思います。
如何でしょうか? 紹介は、主任の岡部がおこなっています。
NHKにも出演しましたので、私よりも堂々としているかも、、、
「クリニックについて」の中の、「クリニック案内」のページにあります。
URLは次のごとくです。  https://youtu.be/zbZyVl6aaYM





④新装 「JR千葉駅からの道案内」も動画です。
 「クリニックについて」の「アクセス」のページにあります。
 URLは次のごとくです。  https://youtu.be/mon41Hugipo
 何ですと~? 「高橋がでない分だけ、もっとも見やすい画像であった」と、
なんてことを言うのですか!私の立場が~~。
 


 如何でしたでしょうか?
私にしてみたら、画期的な進歩なのです。

是非ご覧下さい。
この次は、しっかりと床屋に行って、フェイシャルエステもしてから撮影に臨むぞ~~!

2016年12月9日金曜日

今年最後かも?妊娠10例達成しました!

先日、今年6回目の妊娠10例を達成致しました。
これは今年最後になるかもしれません。
今年の妊娠1,0000例を達成するには、大きく勢いづく10例です。
最近は、凍結胚移植による妊娠が増えてきています。
これは、エストラジオールが3,000以上、採卵数が20以上の方には、卵巣過剰刺激症候群がおこりやすく、子宮内膜も正常な状態ではないと判断して、全胚凍結をおこなうことが増えているからだと思います。それ以外にも、子宮内膜が6mm未満と薄い場合や、採卵決定時のプロゲステロンが2以上の場合には、子宮内膜が十分でないと判断して、新鮮胚移植を延期するようになっているからだと思います。
技師さん達の仕事量は増えるのですが、皆さんの妊娠の向上につながれば良いと考えています。
皆さん、一緒にがんばっていきましょう


2016年12月4日日曜日

2016年 11月の妊娠数 年間1,000例までもう少しです!

11月妊娠数 92例  もう少しで年間1,000例へ!

2016年11月の妊娠数をご報告致します。 

ART妊娠    70例    (内訳:  IVF 2例  ICSI 5例    凍結胚移植 63例) 

 AIH妊娠    12例     

その他一般不妊治療   10例  (タイミング、クロミフェンなど) 

11月の妊娠数92例は、やや少なめでした。AIH妊娠や、一般不妊治療での妊娠数が少なめであったことが影響してます。
一方、凍結胚移植63例の妊娠は今年最多妊娠数です。

11月までで、今年の妊娠数988例です。11月に年間1,000例は達成できませんでしたが、12月中の達成はほぼ確実なところまで来ました。

10月の妊娠数100例越えが、やはり大きな支えになりました。
何とか良い結果で今年を締めたいと思います。
12月は空調工事が年末年始にあり、体外受精は12月17日まで一般診療も12月23日で終了です。

2016年12月2日金曜日

44才、AMH<0.1、 32回目のAIHでの妊娠例

先日、44才、32回目のAIHで妊娠された方がいらっしゃいました。
治療はAIHまでとお考えで、体外受精は希望されていませんでした。
AMH<0.1であり、子宮筋腫も5cmあったのですが、HSG検査もして、丸4年間、AIHをおこなってきたのです。
過去には、AIH8回目でHMG周期での妊娠でしたが、流産に終わりました。
その後、再度AIHを開始して、今回32回目のAIHで妊娠されたのです。
ほとんどはクロミッド周期のAIHでしたが、今回は2回目のセキソビット-AIHでの妊娠でした。
最終のHSGから2年後の妊娠でした。

44才でも、AMH<0.1でも、妊娠する可能性が少ないながらもある事を示してくれる事例でした。
実際には、もっと早くにIVFを勧めていたのですが、ご夫妻のお考えでAIHまでとなっていたのです。
このような妊娠も、非常にまれなのですがあるのですね。
心拍を認めたのですが、今後の良い経過である事を祈るばかりです。