2012年9月9日日曜日

着床障害の主原因は胚の状態です(体外受精11回目での出産報告)

今年の前半に、体外受精11回目で妊娠されて出産された30歳中程の方から、出産報告のはがきを頂きました。無事に妊娠/出産されて胸をなで下ろしています。
この方は、内膜掻爬を2回、また弓状子宮もあり、子宮内膜がいつも薄い方でした。卵子の質もあまり良くなく、精子所見より顕微授精も必要な状況で、また子宮外妊娠も乗り越えての妊娠/出産でした。採卵直前の子宮内膜が7mmで妊娠されています。
経過より、当初は私も内膜が問題と考えていたのですが、実際には胚の状態が問題であった考えられた方です。
着床障害(つまり妊娠しないこと)を子宮や子宮内膜、免疫的な問題であると考える方が少なくないようですが、実際には、胚の状態が最も着床に関係するのです。
子宮内膜の厚さも妊娠/着床に関係しますが、胚の状態が第一に重要であることは変わりはありません。その次に内膜の改善策が位置づけられるのです。
今後も、胚の状態をどのように改善するかを皆さんと考えていきたいと思います。



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