2014年5月2日金曜日

ネット情報:角化症治療薬のエトレチナート(チガソン)の服用による先天異常症例

インターネットで、目にとまりましたので、注意が必要と思いご紹介します。

 皮膚科領域の、角化症治療薬のエトレチナート(商品名チガソン)の服用で先天異常症例が国内2例目におこったとの報告がありました。
 1985年に販売開始され、当初より催奇形性への注意を喚起されていたようです。
 今回の報告は、先天性魚鱗癬を患っていた20歳代女性。胎児機能不全の診断で緊急帝王切開にて出産。出生児には、耳介変形、両肩関節や肘伸展拘縮、両母指や第1趾の低形成などの先天異常が見られたようです。
 
 中外製薬は、チガソンには重大な催奇形性があり、副作用の発現頻度が高いため、他の治療が無効な重症例にのみ使用するよう呼び掛けており、特に妊娠する可能性がある女性には原則投与しないよう求め、処方ごとに催奇形性について説明し、書面で同意を得ることを勧めている。
 本剤の服用時だけでなく、服用後も男性は6カ月、女性は2年間にわたり避妊を徹底するよう求めているとのことです。

 一般的に、今販売されている薬は、抗癌剤などの特殊な薬剤以外は、ほとんど奇形をおこすようなものはありません。しかし、この薬は、女性では使用終了後も2年間、男性でも6ヶ月の避妊期間を求められております。
 妊娠の可能性があるときには、絶対に使用してはいけないほどの薬ですね。
 



 

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