2014年7月15日火曜日

「How are doing?」海外からの手紙(奇跡の子の過程)

How are doing? I assume you are busy as always. It has been  「??」  years since I have got my baby girl. We celebrated her 「??」  birth day last Sunday. I have attached her recent picture.

This week I visited a gynaecologist to see if we can have a second baby, Dr did not believe my healthy baby was conceived with a such condition, she said it was a miracle!.

Anyway, she asked me to contact you to inquire about your protocol that you used with me, for instance, drugs name, how many times a day, and any extra information that would help my gynaecologist here.

海外から、メールが届きました。私が依然としてちょこまか動き回っていることを確信して書いてきていますね。しかし、そのお嬢ちゃんは、生まれるまでに、少しずつの良い結果が重なり、結果として奇跡的な、とてもキュートなお嬢ちゃんが生まれてきたのです。オーストラリアの産婦人科医も、ミラクルと医って下さったのですね。写真を皆さんにお見せできないのが非常に残念です。福岡のアイドルのHKちゃんと並べるほどのかわいさなのです。
皆さんががんばって誕生したお子さんを見ると、私もうれしくなりまたがんばれるのですね。

数年前に、アフリカから来日し、滞在していた30歳前半の夫婦が当クリニックを訪れたときの、AMHは1.5pM、今の値ではおよそ0.2ngでしょう。FSHも28.5であり、残存卵子数は47~50歳程度と推測されました。
子宮鏡では1cmの粘膜下筋腫を認め、その上、その周期ではday19日になっても、子宮内膜は5mmで小さな卵胞も全く認めませんでした。ほぼ閉経に近い状態と判断し、この周期はプラノバールで一旦リセットし、次周期の卵胞の発育を期待しました。
その生理周期、day2で卵胞が18×18mmの卵胞を認めました。子宮内膜は生理中ですから3mmです。E2:177, LH;3.79 P:0.87 生理周期にしてはそれなりの卵胞でした。今後卵胞ができる保証はないと判断し、HMG150単位とセトロタイドを注射し、排卵を抑えつつ、day5(つまり月経中)の採卵となりました。
1個採卵し、精子の状態により、顕微授精で受精。子宮内腔には粘膜下筋腫があり、子宮内膜は生理直後で薄いままなので、新鮮胚移植はせずに、day3胚(8cell)で凍結保存。
採卵直後の生理周期には、44日経っても子宮内膜は3mm未満で、卵胞も認めず、ほぼ閉経状態でした。この周期もプラノバールを使用して生理をおこし、
その生理直後の時期に、子宮鏡下粘膜下筋腫摘出術を当クリニックでおこないました。
術後1週間後より、再度プラノバールを使用し、生理をおこしました。
しかし、その翌周期にもday15で、内膜<3mm、卵胞見えません。このときよりホルモン補充を開始し、子宮内膜が7mmとなったところで、day3凍結胚を移植し、妊娠され、無事卒業となったのです。
この間6ヶ月、卵胞の確認は、採卵できたその1回のみでした。

この過程にはいくつかの対策法が凝集されています。
①卵巣機能が非常に低下している場合には、ピルやエストロゲンなどの女性ホルモンを使用することで、単発の卵胞が発育することがあるのです。カウフマン療法がとられることもあります。
②非常に卵巣機能が低下している場合には、生理の時にすでに成熟間近の卵胞ができることはしばしばあります。やっとできた卵胞は、時期が通常とはずれていても、採卵する価値があることが証明されましたね。
③この卵胞は排卵しても、子宮内膜は生理直後で薄いので、通常は着床しません。このようなときには、無理に胚移植しないで凍結保存し、後日しっかりと子宮内膜を作ってから戻すことが有効であることが証明されました。
④子宮内膜は7mmあれば、有効である事を証明する一例です。
⑤凍結胚は、初期胚でしたが、初期胚の凍結/融解も有効な一手段であると証明されました。胚盤胞移植よりは着床率は低いと思いますが、胚盤胞まで成長するのは受精卵の半分以下です。キャンセル率が高くなるよりは、初期胚移植を積極的に使用する方法も、有効な選択肢の一つを言えるでしょう。
当クリニックの技術の総力を集めておこなえた、心に残る患者さんでした。、

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