2015年5月16日土曜日

AMH<0.1で、体外受精で妊娠し2ヶ月での卒業例

38歳でAMH<0.1の方が、すぐに体外受精をうけて、幸運にも妊娠されて卒業されました。
この方は他院ですでにAMH0.89が低かったのですが、AIHを6回受けていらっしゃいました。
1年後のAMHの再検査でAMH<0.1であり、意を決して当クリニックにいらっしゃった方です。
当クリニックの再検査でもAMH<0.1であり、DHEAsも低く、DHEAを補充しながら、子宮鏡などの一通りの検査をおこないました。
検査終了の翌周期に、自然周期10日目におよそ2cmの卵胞を認めたので、体外受精に挑戦しました。
2個採卵でき、1個は未熟卵、1個が受精し、採卵後2日目で胚移植し、そして妊娠されました。来院後2ヶ月での卒業となったのです。
AMH<0.1でも、その値だけで諦める必要はありませんが、簡単に妊娠できるとはお考えにならないで下さいね。この方はむしろ稀な例なのです。AMHをみると本来は、もっと早期にIVFに入っていても良かったかもしれません。
当クリニックでは、38歳以上の方やAMHが低い方には、体外受精のみをお勧めしているのではなく、「何をするにも急いで行きましょう」とお話ししています。この方は結果的には体外受精での妊娠でしたが、少しでも妊娠する可能性を高めるために、はじめから体外受精のみをお勧めしているのではなく、急いで一通りの検査をして準備もしっかりとしてから進めております。
皆さんも当クリニックの方針をご理解頂きたいと存じます。
このところ、皆さんへご紹介できるような例が数例続いていますが、日々の診療、ベースをしっかりすることを心がけて行きたいと思います。
良い結果が届くように、今後も経過が順調に進むことを祈るのみです。

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