2016年8月4日木曜日

乳がん手術後、40歳の卒業

先日、乳がん手術後の40歳の方が、妊娠されて卒業されました。
乳がん手術は今年に受けていらっしゃり、術後のホルモン療法を検討されていました。しかしホルモン療法を開始すると、生理が止まり、妊娠は延期されます。
今回は妊娠を優先されて、体外受精をすぐにご希望されました。
ご本人のご希望もあり、ホルモンをあげたくないとのことで、乳がん治療薬のレトロゾール(フェマーラ)のみでの排卵誘発を採用しました。
7個採卵、4個は未熟で、3個受精、1個移植して、幸運にも妊娠し、卒業となりました。また、幸いに胚盤胞も1個保存できました。
今後、良い経過である事を祈るのみです。がんばれ~。
乳がんの方の場合には、排卵誘発剤でのホルモンの上昇を抑えるために、レトロゾールがしばしば用いられます。一方、妊娠中は排卵誘発剤使用時と同等以上のホルモンの状態が10ヶ月も続くので、排卵誘発剤使用の2週間程度は、実際には無視できるものとなり、誘発剤の使用方法にはあまり心配されないでも良いでしょう。

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