2013年2月27日水曜日

大腸全摘出術後の体外受精での出産報告

大腸全摘出術後の体外受精・胚移植で出産された方が、出産報告に来院されましたので、皆さんにもご紹介致します。
当クリニックには、大腸全摘出術後の方が数人通院中ですが、この方も、潰瘍性大腸炎で大腸全摘出術を受けていらっしゃいました。
体外受精(顕微授精)での化学的流産1回、臨床的流産が1回ののち、5回目の採卵周期で妊娠、帝王切開で出産されたのです。頻回の体外/顕微授精、妊娠初期の切迫流産も乗り越えての出産であり、今後は健やかに成長されることをお祈り致します。
一般的には、大腸全摘術を受けると、卵管水腫などがおこりやすいのですが、この方は卵管水腫がなく、体外受精でも、複数回妊娠されて、無事出産されました。妊娠前には、イレウス(腸閉塞)で入院もされましたが、腹腔内手術の方が妊娠されるのは、やはり体外受精の治療的パワーを感す。
今後も、合併症のある方の妊娠・出産例をご紹介してまいります。

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