2013年10月28日月曜日

卵巣癌手術、抗癌剤4クール施行後、体外受精妊娠、出産報告

以前、卵巣癌治療後の方が、妊娠可能かどうかのご質問がありました。
今回、卵巣癌手術/抗癌剤治療後に、無事出産された方がいらっしゃいましたのでご紹介致します。
この方は、卵巣の手術を4回受けており、片側の卵巣しか残っていない状況でした。
また抗癌剤も、4回受けています。
来院時、30歳前半、月経不順で、基礎体温でも高温期が不明瞭であり、排卵も明確には認めていませんでした。
AMHは感度以下(当時で<1.0pM)、DHEAs:90  FSH:22.36 とかなり卵巣機能は低下していました。
DHEA、エパデールを投与し、体外受精を試みました。
クロミフェン周期で、7回採卵を試みるも、3回は採卵0、4回は1個採卵するも変性、未受精などで移植できませんでした。

しかし、8回目の挑戦で始めて胚移植でき、そして妊娠・出産されました。
お子様も元気の成長されており、今回二人目の挑戦に来院されたのです。

この方は年齢が若いことも幸いしたと思いますが、卵巣癌手術、抗癌剤治療後でも妊娠/出産される方は最近では珍しいものではありません。
ただ、やはり若いほど妊娠しやすいので、卵巣機能が低下している場合には不妊治療を急ぎましょう。
皆さんのご参考になれば幸いです。


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