2014年2月16日日曜日

糖質制限食(低炭水化物食)の安全性(29年間の長期追跡)

皆さん、雪の影響は如何でしたでしょうか。
私はこの2週間、家とクリニックを行き来していただけで、遠出は出来ませんでした。
この間、ブログを更新すれば良いのですが、その気力も起こらず過ごしていた次第です。
本日は久しぶりに電車に乗り、アンチエイジングの測定器械の説明会参加のために東京に出かけてきました。
さて、久しぶりの投稿です。

当クリニックでは、アンチエイジングを不妊治療にも積極的に取り入れています。
肥満、高血糖は、妊娠率を下げ、流産率を上昇させます。
BMI:体重(m)÷身長(kg)の2乗:が25以上の方には、糖負荷試験を積極的におこない、ダイエットをお勧めしています。

ダイエットには様々なやり方がありますが、当クリニックでは、糖質制限食(低炭水化物食)を推奨しています。糖質制限食の良いところは、無理なカロリー制限をしないで良いことです。炭水化物を制限すれば量は無理な制限は不要なのですね。「簡単に言えば、パン、麺類、ご飯を1/3にして下さい。」とアドバイスしています。しかし、最近でもいまだに、糖質制限食(低炭水化物食)の危険性を強調している意見もみられます。
まだデータが十分ではないとの意見なのですが、実際には、アメリカの糖尿病学会の指針でも、「低炭水化物食は、体重減少に有効」とうたっているのです。

日本でのデータは確かにほとんど無かったのですが、2月13日付けのメディカルトリビューンで、1面に「糖質制限食の安全性にエビデンス」(京都女子大学:中村保幸氏)との記事が載っていました。
それによると、緩やかな糖質制限食(低炭水化物食)は、女性においては、心血管死や総死亡の低下を認めた、との報告のようです。男性では、外食や喫煙などもあり、明確な結果は得られなかったようです。
この報告では、マイルドな糖質制限食は29年間の長期的にも安全であり、健康、長寿に有効であることを日本で始めて明確にした報告かもしれません。
これを励みに、当クリニックでも、糖質制限食をもっと積極的に広めていこうと思います。
当クリニックでは、管理栄養士さんが栄養相談をおこなっておりますので、皆さんも是非ご利用下さい。

私も現在、83kgの壁に当たっては跳ね返されておりますが、何とか80kgを切りたいと思います。(過去の栄光よ再び!!!)
皆さん、ご一緒にがんばっていきましょう。(タカハシは何をがんばっているのだ??)

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