2014年7月4日金曜日

AMH<0.1、40歳、初回AIH妊娠例

先日、AMH<0.1で、FSH13と卵巣機能が低下していた40歳の方が、初回の人工授精で妊娠され卒業されました。この方は幸運であったと思います。しかし、いつもの繰り返しになりますが、一つの教訓があります。
「AMH<0.1の場合には、体外受精しかない」と決めつけていませんか。
確かに40歳で、AMH<0.1ならば、当クリニックでも体外受精をすぐに考えるようにお話ししています。しかし、AMHは残っている卵子の数、不妊治療に残されている時間を示しているのであり、妊娠しにくさを表しているのではありません。
当クリニック通院中の方にはしばしばお話ししているのですが、卵管が通っており、精子が少なくてもある程度いるならば、自然妊娠や人工授精での妊娠の可能性もあるのです。
体外受精のみに治療を限ることで、ご自分で妊娠の可能性を狭めていませんか?
今回の例も、治療の中心は体外受精ではあったのですが、可能性があるならば、普段からの性交渉、体外受精の合間の人工授精、なども無駄だと決めつけずにおこなうことの有効性を示していると思います。

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