2014年9月10日水曜日

無精子症、AMH<0.1からの2重の壁を乗り越えての妊娠

無精子症でTESEを行い、卵巣機能はAMH<0.1で卵子は少ない方が、2重の壁を乗り越えて妊娠されました。大変幸運な例ではありますが、ご紹介致します。
ご主人は無精子症でした。TESEを行い、幸いなことに精子を得られて凍結保存しました。
女性は30代後半であり、1年前のAMH<0.1でした。精子が得られたので、顕微授精(ICSI)を試みました。排卵誘発は飲み薬のみ。
毎回2個のみの採卵で、1日目、2回目はICSIは1個のみ可能で、ICSIで授精・胚移植するも妊娠せず。
3回目の採卵で、2個採卵、2個授精、1個胚移植で妊娠、心拍確認されました。今後も順調に経過することを祈るのみです。

AMH<0.1だと、TESEに挑戦することもためらわれるところですが、今回の例は、AMH<0.1でもTESEに挑戦できる可能性を証明できた貴重な例だと思います。
ただし、やはり女性の年齢が重要であり、高齢でAMH<0.1であると、TESEや子宮筋腫核出などの、「卵巣機能の低下」以外の問題に対しても挑戦することには慎重になると思います。

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