2014年12月4日木曜日

44歳、AIH妊娠の方からの出産報告

先日、43歳でAIH妊娠し、44歳で出産された方から、出産報告の葉書が届きました。
この方は43歳で来院され、すぐに体外受精を希望されました。体外受精を2回受け(1回目は妊娠するも流産)ていましたが、体外受精の合間のAIHで幸運にも妊娠されたのです。

実際には43歳以上のかたのAIH妊娠は、1~3%程度とかなり低いので、40歳以上の方には当院でも積極的にAIHをお勧めしているわけではありません。
しかし、42歳以上の方は体外受精の妊娠率も高くはないのが実情です。したがって、今回のように体外受精の合間に、少しでも妊娠率を上げるという方針で、AIHをおこなう事は、決して無駄ではないと思っています。
40歳以上の方には、「体外受精か、一般不妊治療のどちらをご希望なさいますか?」とお尋ねするのではなく、当クリニックでは「体外受精が主治療となりますが、どちらを選ぶか?ではなく、どちらもおこなっていきましょう。少しでも可能性を上げるために、体外受精の合間には、タイミングもAIHも考えていきましょう。」と言うスタンスで、皆さんにお話しています。
不妊治療には、体外受精という強力な手段があるのですが、これですべて解決するのではありません。地道な改善、工夫の積み重ねで、妊娠の可能性を高めていくことが大切なのですね。

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