2015年12月15日火曜日

他院で3回胚移植不可だった方の妊娠例

先日、前医で3回採卵するも、受精障害・分割ストップで胚移植できなかった反復不成功の方が、妊娠して卒業されました。ご参考に紹介致します。
30歳代後半。糖尿病の診断がついていましたが、食事療法のみで血糖はコントロールされていたとのことでした。
当クリニックで再度、糖負荷試験(75gGTT)をおこなったところ、この時点では境界型糖尿病パターンでした。
AMH=1.8 と40歳以上の卵巣年齢。
卵子の質をよくする目的で、メトグルコを使用開始。
HMGアンタゴニスト法で、しっかりと排卵誘発し、15個採卵。2個新鮮胚胚移植し、妊娠。胚盤胞は5個保存。

この方は体重増加があり、栄養相談で減量も行い、メトグルコも使用しました。
採卵直前にはリバウンドもありましたが、減量、メトグルコ使用などは、糖代謝異常や肥満があり、卵子の状態がよくない方には有効な対策と考えています。
当クリニックでは、体重増加のある方には、積極的に糖負荷試験をおこない、以上のある方にはインスリンの効果を上げるメトグルコの使用をお勧めしています。
しかし、やはり体重増加のある方は減量も大切なのです。


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