2016年5月15日日曜日

やっぱり喫煙は、精子を少なくする?

喫煙と精液に関連する研究20件(参加者5865人)を用いて、喫煙の精液に対する影響をメタ解析で調査した報告が載っていました。
ざっくり言って、たばこを吸っていると、精子は約1000万、減少する。
運動性は3.5%低下する。
正常形態率は約1.5%低下する
Sharma R et al.;Eur Urol. 2016 Apr 21. pii: S0302-2838(16)30069-0

こうみると、たばこは明らかに精子の状態を悪くするのですが、見た目には思ったほどは、悪化しているのではないのかもしれませんね。
しかし、これは簡便な検査での見た目での評価です。
ご主人がたばこを吸っていると、体外受精での受精能力が1/4に低下するとの報告や、体外受精での妻の妊娠率は半分に低下し、流産率が2倍になる、との報告があります。
喫煙の影響は、見た目の精子の状態が問題なのではなく、その受精・妊娠機能への影響が問題なのだと考える方が良さそうですね

なお、当クリニックでは、男性の診察は、千葉大学泌尿器科教授の市川先生がおこなっています。
現在は、火曜日に加え、土曜日も診療(要予約)をおこなっています。土曜日も診療を開始したので、多くのご主人も通院しやすくなっているようです。不妊治療、生殖医学は泌尿器科でも特殊であり、すべての泌尿器科医が生殖医学に詳しいのではありません。市川教授は、生殖医療専門医であり、生殖医学会の副理事長です。生殖医療に詳しい泌尿器科医ですので、精子の状態が良くない方、ED(勃起不全)の方、射精障害の方、など、是非ご利用下さい。
当クリニックの、アシストワンは、亜鉛やビタミンCも多く、ビタミンB、コエンザイムQ10なども多く
含むので男性にも使用されます。また、補中益気湯などの漢方は、保険も適応されますので、ご利用下さい。薬のみでしたらば、婦人科医も処方致します。

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