2016年5月15日日曜日

ビタミンDの基準は、やはり30ng/mLで良さそうですね。

本日、メディカルトリビューンという医学系の新聞が届きました。
日本内分泌学会での報告で、ビタミンDの基準値案が提案されたようです。
その基準は、ビタミンD濃度が、30ng/mL以上が十分量
                 20以上 30ng/mL未満が ビタミンD不足
                  20ng/mL 未満は ビタミンD欠乏 とのことでした。

これは、すでに当クリニックでも取り入れている値なのですが、今までは海外の報告を参照して検査をおこない、ビタミンD不足・欠乏状態の方には、ビタミンDをお勧めしていたのです。
実は、まだ日本人の正常値が明確ではなかったのです。今回、やっと日本内分泌学会からも、日本のビタミンDの基準値が示されたのですね。

生殖医学とビタミンDの関係を再度ご紹介します。
1)ビタミンD濃度が低いほど、卵子の減少が早い
2)卵胞液中のビタミンD濃度が高いほど、体外受精の妊娠率が上昇する
3)PCOでは、ビタミンD不足が多く、補充すると排卵しやすくなる
4)ビタミンDが高い女性は、子宮筋腫のリスクが低い
5)妊娠中にビタミンDが不足すると、妊娠/出産でのリスクが上昇する
などです。

ビタミンDは、食事で補充することは難しいようで、1日15分ほど日光にあたれば補充されるようです。しかし実際に日光にあたると、シミ、ソバカスなどのお肌への影響が気になる方が多いですよね。(実は私もお肌が気になっています)
皆さん、不妊治療、妊娠中もビタミンDをしっかり補充して下さいね。
また、葉酸もお忘れなく!


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