2012年2月3日金曜日

アンチミューラリアンホルモンと実年齢の誤解と不安

アンチミューラリアンホルモンにより「卵巣年齢」が評価できるようになりました。AMHにより、早期に卵巣機能の低下がわかるようになり、治療計画をたてやすくなりましたが、一方で「卵巣年齢」について誤解があり、過剰な不安を持つ皆さんも増えてきました。
AMHは、あくまで残存卵子数の評価をしているものであり、卵子の質を示しているものではありません。したがって、「AMHでの卵巣年齢」が高い結果であっても、流産率が上昇したり、ダウン症などの染色体異常の確率の上昇はしません。この点は心配されないでよいと思います。
実際には、卵子の質を評価する方法はなく、その方の実年齢で推測することになるのです。
ただし、AMHが低く残存卵子数が少ない場合には、AMHが高い方よりも妊娠する確率は低くなりますので、やはり治療は急ぎましょう。
AMHは不妊治療に非常に有用ですので、不妊治療の初期に検査をうけることをお勧めいたしますし、積極的に利用してみては如何でしょうか。

0 件のコメント :

コメントを投稿