2012年2月16日木曜日

卵子の老化;NHK クローズアップ現代

2月13日の夜、NHKのクローズアップ現代で、「卵子の老化」についての放送がありました。
この中で、杉浦教授は、医師の中では常識であるが、患者さんは「卵子も老化する」と言われると、非常に驚き動揺する旨の発言をされていました。
「卵子の老化」とは、女性の卵巣内の卵子数の低下のみではなく、染色体異常卵の増加(40才以上では、採卵される卵子の少なくとも半数以上が染色体異常)、卵子のエネルギー産生能力(ミトコンドリア機能)などが低下して、年齢と共に妊娠率は低下し、特に40才以上では妊娠しても半数以上が流産になってしまうのです。また、芸能人の方が45才ぐらいで妊娠・出産することが報道されると、簡単にその年齢まで出産できると考えるのは、誤解を招き、不妊治療が送れる原因になり得る旨のお話をしていましたが、確かにあり得ることと思います。
妊娠できるかどうかは女性の年齢が最も重要なのですが、「卵子の老化」について説明をすることをわれわれはまだ十分にはおこなえてなかったのでしょう。
患者さんが「卵子の老化」について聞いて驚いた、との話は、私も考えてしまいました。診察では強調していたつもりでしたが、まだ一般的には伝わってはいなかったようです。今後は、このホームページやパンフレットでも早期から皆さんにお伝えしていくようにしていきたいと思います。

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