2012年5月3日木曜日

チョコレート嚢腫と体外受精妊娠での出産への影響

情報提供です。

Hum. Reprod. (First published online: March 23, 2012)
Pregnancy outcome in women with endometriomas achieving pregnancy through IVF
での論文です。

チョコレート嚢腫があると、妊娠しても流早産やチョコレート嚢腫の破裂などが増えるとする報告もあるようですが、この論文では

体外受精で妊娠した方を対象に、チョコレート嚢腫のあるなしで、出産までに影響があるかを比較しています。
チョコレート嚢腫がある女性と無い女性の生児誕生数はそれぞれ61(78%)と130(83%)だった。
 結論として、IVFで妊娠すれば、流早産が多いとはいえないので、心配しないでよいとの報告でした。私もこのような印象です。

ただし、チョコレート嚢腫があると、卵子の質の低下などがあり、体外受精での妊娠率が低下するとの報告もあります。
体外受精での妊娠率と、妊娠した場合の流早産への影響を、区別して、混同しないように注意が必要です。

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