2016年1月18日月曜日

男性不妊と糖尿病、心筋梗塞など

アメリカ生殖医療学会 Fertility and Sterility オンライン版からの転載です(12月8日掲載)

不妊症の男性は糖尿病や心疾患リスクが高まる

米国男性10万人のデータ解析で、以前から不妊症男性は精巣がんリスクが上昇する傾向があると報告されていました。(従って、男性不妊症の方は、泌尿器科医の診察も受ける方がよいのです)
 今回、不妊症の男性は、糖尿病や心疾患、のリスクが高い傾向にあることが、米スタンフォード大学(カリフォルニア州)の研究で示されました。
 男性10万人強のデータを収集、平均年齢は33歳だった。
 その結果、肥満や喫煙などの因子を調整後も、不妊症の男性は心疾患リスクが48%、糖尿病リスクが30%上昇することがわかった
 米ノースショア-LIJヘルスシステム(ニューヨーク州)ヒト生殖センターのChristine Mullin 氏(本研究には参加していない)は、不妊症に直面する男性はその他の健康問題も抱えている可能性があるようだと述べでいる。
 「不妊男性に潜むその他の健康上の問題にも注意する必要がある」と考えることが最近は強調されています。
 EDの方は、糖尿病や動脈硬化が関係しており、糖尿病や動脈硬化の初期症状がEDであることも明らかになりつつあるのですね。

 今後、当クリニックでも、男性不妊にアンチエイジング医療(糖尿病、血管年齢、ホルモン、ビタミンなど)を応用しようと考えています。研究方法が確定した場合には、また皆さんにご協力の依頼をお知らせ致しますので、その際には是非ご参加下さい。

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